2023年度第8回FUJITAブレインサイエンスセミナー
パーキンソン病の病理学的特徴はαシヌクレインの異常凝集体であるレヴィ小体であるが、レヴィ小体は脳だけでなく末梢組織である腸管神経叢、皮膚、唾液腺、副腎などにもみられ、パーキンソン病は全身病との認識が一般的となった。 さらにパーキンソン病の初期病変が腸管神経叢および嗅球に形成され、神経回路に沿って広がるというデュアルヒット仮説Braakらによって唱えられた。興味深いことに、消化性潰瘍治療のため迷走神経切断を行った場合、その後のパーキンソン病の発症確率が半減するとの疫学データが腸管起源説を支持している。また、我々はパーキンソン病で嗅覚低下が認知症のリスクになるという臨床的に観察される事実がαシヌクレインの伝播で説明できるとの実験的証拠を得ている。本講演ではパーキンソン病におけるαシヌクレインの伝播仮説について現状と展望を概説する。
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開催日 | 2023年11月21日 |
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分類 | 研究 |
演者 | 京都大学 医学研究科 臨床神経学:高橋良輔 |
会場 | |
主催部門 | 精神神経病態解明センター |
担当者 | 池田彩乃 |
連絡先 | 2590 icbs@fujita-hu.ac.jp |