2023年度第4回FUJITAブレインサイエンスセミナー
認知症の主な原因はアルツハイマー病(AD)であり、ADは神経細胞死、アミロイドβ(Aβ)の老人斑細胞外蓄積、およびタウの神経原線維変化によって特徴付けられる。ADではAβ産生や凝集性を亢進する遺伝子変異が関与し、抗Aβ抗体の治験では、老人斑の減少とタウ蓄積の低下が観察され、これら病理像の病的連関も明らかとなった。一方、これら異常タンパク質の凝集・蓄積は発症の10年以上前から始まり、慢性炎症反応が重要な役割を果たすと考えられている。加えて、シングルセル解析技術の進歩により、異なるタンパク質によって異なる炎症応答性を示すグリア細胞が同定され注目されている。更にタウに対する創薬アプローチも開発中であるほか、我々は最近、新たなモダリティとして低分子化合物と光照射を用いた光認知症療法の開発を進めている。本講演では、ADの病態と創薬研究の現状と新たな展開について紹介する。
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| 開催日 | 2023年7月25日 |
|---|---|
| 分類 | 研究 |
| 演者 | 東京大学大学院 薬学系研究科機能病態学教室:富田泰輔 |
| 会場 | |
| 主催部門 | 精神神経病態解明センター |
| 担当者 | 池田彩乃 |
| 連絡先 | 2590 icbs@fujita-hu.ac.jp |