第91回 保健学セミナー
演者:兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科長 佐藤幸人
超高齢化社会を迎えた今、心不全患者は増加しているが、入退院を繰り返し死に至る疾患である。その平均年齢は80才を超え、ガン、認知症、腎不全などの併存症も多く、独居やフレイルなど社会的・家庭的にも多くの問題点を抱えるようになってきている。このような心不全患者では医師が単独で医学的介入を行うだけでは入院回避やQOL, ADLの維持が困難なことが多く、多職種が多面的に介入する必要がある。その結果、生活態度が改善、セルフモニタリングが可能となり薬剤アドヒアランスが上昇し、運動能力や栄養状態が維持され、その相乗効果が入院回避やQOL、ADL改善などに結び付くと考えられている。今後の日本ではさらに在宅介護と連携する必要性も高い。本講演では、心不全が医療と介護の領域にまたがる疾患であるという観点に立ち、解説をしたい。
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登録日時 | 2023年2月7日 |
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備考 | 閲覧方法:ふじた学びばこ → 大学 → 大学院セミナー |
主催部門 | 大学事務局学務部大学院学務課 |
担当者 | 中川真里奈 |
連絡先 |
9051 hs-kyom4@fujita-hu.ac.jp |