第8回 FUJITA ブレインサイエンスセミナー 順天堂大学 加藤 忠史先生
※必須区分:研究
演者:順天堂大学医学部精神医学講座 加藤 忠史 先生
演者 : 加藤 忠史 先生(順天堂大学医学部精神医学講座)
演題:「双極性障害の原因神経回路の探索」
受講対象者:学内外にかかわらず、どなたでもご参加いただけますが、生命科学について大学学部生程度以上の知識をお持ちであることが望ましいです。
使用言語: 日本語
要旨:
双極性障害は(軽)躁状態とうつ状態を繰り返す疾患であり、リチウム、抗てんかん薬、非定型抗精神病薬が有効であるが、その作用機序については不明な点が多い。双極性障害を高頻度に伴うミトコンドリア病の原因遺伝子のうち、Ant1の遺伝子改変マウスは縫線核セロトニンニューロンの過剰興奮を示し、Polgの神経特異的変異マウスは反復性うつ状態を示した。変異POLGマウスでは視床室傍核に最も多くミトコンドリアDNA変異が蓄積しており、野生型マウスにおける視床室傍核の過剰興奮は同様の反復性低活動エピソードを引き起こした。視床室傍核は、セロトニンニューロンからの強い投射を受け、扁桃体と側坐核に側枝を送っていることが注目される。視床室傍核をめぐる神経回路の過剰興奮性により情動/認知バランスが乱れることが、双極性障害の病態に関与している可能性が考えられる。
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登録日時 | 2022年11月15日 17:00~18:00 |
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備考 | 必ず事前登録が必要です |
エリア | 豊明校地 |
会場 | Web |
ログインURL | Web研修ログインページ |
対象者 | 大学、病院、研究支援、その他 |
資料 | |
主催部門 | 精神・神経病態解明センター |
担当者 | 山本 築 |
連絡先 |
2641 kenshien@fujita-hu.ac.jp |