第88回 保健学セミナー


演者:医学部 放射線医学 村山和宏

磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging; MRI)は,強い磁石と電磁波を用いて体内の水素原子核から発生するごく弱い電磁波を受信し,電気信号に変換して画像化したものです。MRIの技術は日々進歩しており,新しい技術として人工知能の1つの手法である深層学習を用いたノイズ低減再構成 (deep learning reconstruction)が挙げられます。この臨床応用例として,血管壁イメージングによる脳動脈解離の画像診断について解説します。その他,MR灌流画像による脳腫瘍の鑑別,time spatial inversion pulse (Time-SLIP)による脳脊髄液の動態評価,quantitative susceptibility mapping (QSM)による鉄沈着評価,chemical exchange saturation transfer imaging (CEST)による代謝評価など,脳神経領域における新しいMRI技術の臨床応用について紹介します。



  
  

► Googleカレンダーへ登録

登録
日時 2022年6月27日 
備考 閲覧方法:ふじた学びばこ → 大学 → 大学院セミナー
主催部門 大学事務局学務部大学院学務課
担当者 中川真里奈
連絡先

9051

hs-kyom4@fujita-hu.ac.jp